■ 第3回 ■ 大きな数

  

学校で大きな数の数え方で、“兆”を習ったんだけど、もっと大きな数はどう数えるの?

  

“1兆”の1万倍が、“1京(けい)”なのは知ってるわ。

そのあとは、1万倍ごとに、“垓(がい)”から“無量大数”まであるよ。「1無量大数」は、数字で書くと1の後に“0”が68個もつくんだよ。

  

そんな数は書くのが大変だ。

そんな数はふつう使わないからいいけどね。でも“兆”はどんな数か想像がつくかな?例えば、日本の国家予算は約100兆円だけど、1万円札で積み上げるとどれくらいの高さになると思う?

  

ええと、10m位かな?

  

もっと多いんじゃない?100m位かなあ…

100万円の札束の厚さが約1cmだから、100兆円だと100万円の1億倍だから、1億cmだね。kmにすると、1000kmになるよ。

  

ええっ! そんなに多いんだ!

  

宇宙空間に出ちゃうね。

そうだね。横にすると、東京から北九州まで行ってしまう距離だね。

  

普段、何気なく使ってるけど、“兆”ってすごく大きな数なんだ。

この1万円札を1秒に1枚数えると、どれくらいかかると思う?

  

10日ぐらいかな?

  

1億枚だから、1億秒ね。1億秒って何時間なの?

1時間が3600秒で、1日24時間だから、1日は、
 3600×24=86400(秒)
1年が365日とすると,
 86400×365=31536000(秒)
1年で約3150万秒になるね。だから、1億枚の1万円札を数えるには、3年以上かかることになるね。

  

すごい!想像を超えてるよ!


第3回