■ 第4回 ■ 円周率

  

円周率って何なの?

  

3.14のこと?中学ではπ(パイ)を使ってるわ。

そうだね、円の周や面積を求めるときには必ず出てくるね。

  

何でそんな名前がついてるの?

下の図のように、円を一回転させて、円周を直線状にして、円の直径の何倍になるかを測るとね、おおよそ3.14倍になるんだよ。つまり、円周と直径との割合のことなんだね。

  

割合を表してるから、「円周率」という名前なのね。

  

円の大きさが変わったら、円周率も変わるんじゃない?

  

そういえば、そんな気もするわね。

そう思うかもしれないけれど、不思議なことに、円の大きさに関わらず、どんな円でも同じになるんだよ。

  

小学校では、3.14を使って計算してるけれど、マッシーの言ってたパイって何?

  

円周率ってね、本当は3.14じゃなくて、3.141592…とどこまでも続く数なんだよ。

そうだね。それで、πという文字で表してるんだね。

  

割り切れない小数なら分数で表せばいいのに…

割り切れない分数とちがって、繰り返しが起こらない小数になっているんだよ。こういう数のことを、無理数って言うんだよ。

  

知ってる、知ってる。√(ルート)のつく数と同じなんだね。

  

円周率っていつごろから使っていたの?

紀元前2000年ぐらいから、円周率の計算が行われていたらしいけど、3.14以外にも、3.16が使われていたこともあるし、分数の 22/7 などが使われていたここもあるよ。それで、欧米では7月22日が「円周率の日」になっているよ。今は、スーパーコンピューターを使って1兆桁を越えるまで分かっているらしいけどね。

  

どうやって、計算するの?

昔は、円の中に正多角形を書いて、辺の長さを求めていたんだよ。辺をどんどん増やせば円に近づくからね。18世紀に、円周率を計算するための計算式が見付けられたから、その式で計算できるよ。この式は、ヨーロッパの数学者が発見したんだけど、日本でも、戸時代に見つけていたんだよ。

  

江戸時代って、鎖国でヨーロッパと交流がなかったのに?

日本独自の方法で研究していたんだね。

  

江戸時代の日本人てすごかったんだ。僕も数学がんばろ!


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