円周率って何なの?
3.14のこと?中学ではπ(パイ)を使ってるわ。
そうだね、円の周や面積を求めるときには必ず出てくるね。
何でそんな名前がついてるの?
下の図のように、円を一回転させて、円周を直線状にして、円の直径の何倍になるかを測るとね、おおよそ3.14倍になるんだよ。つまり、円周と直径との割合のことなんだね。
割合を表してるから、「円周率」という名前なのね。
円の大きさが変わったら、円周率も変わるんじゃない?
そういえば、そんな気もするわね。
そう思うかもしれないけれど、不思議なことに、円の大きさに関わらず、どんな円でも同じになるんだよ。
小学校では、3.14を使って計算してるけれど、マッシーの言ってたパイって何?
円周率ってね、本当は3.14じゃなくて、3.141592…とどこまでも続く数なんだよ。
そうだね。それで、πという文字で表してるんだね。
割り切れない小数なら分数で表せばいいのに…
割り切れない分数とちがって、繰り返しが起こらない小数になっているんだよ。こういう数のことを、無理数って言うんだよ。
知ってる、知ってる。√(ルート)のつく数と同じなんだね。
円周率っていつごろから使っていたの?
紀元前2000年ぐらいから、円周率の計算が行われていたらしいけど、3.14以外にも、3.16が使われていたこともあるし、分数の 22/7 などが使われていたここもあるよ。それで、欧米では7月22日が「円周率の日」になっているよ。今は、スーパーコンピューターを使って1兆桁を越えるまで分かっているらしいけどね。
どうやって、計算するの?
昔は、円の中に正多角形を書いて、辺の長さを求めていたんだよ。辺をどんどん増やせば円に近づくからね。18世紀に、円周率を計算するための計算式が見付けられたから、その式で計算できるよ。この式は、ヨーロッパの数学者が発見したんだけど、日本でも、戸時代に見つけていたんだよ。
江戸時代って、鎖国でヨーロッパと交流がなかったのに?
日本独自の方法で研究していたんだね。
江戸時代の日本人てすごかったんだ。僕も数学がんばろ!