■ 第5回 ■ グループの倍数を使って

今日は、身近な問題をやってみるね。
ノート1冊と鉛筆3本を買うと360円になり、ノート2冊と鉛筆8本を買うと880円になりました。ノート1冊、鉛筆1本の値段はそれぞれいくらでしょう?

  

私はすぐわかったわ。連立方程式を使えばいいもの。
スーちゃんはどう?

  

ううーん… よくわかんない。

それじゃあ、この図で考えてみて。ノート2冊と鉛筆8本を、ノート1冊と鉛筆3本のグループにしてみるんだよ。



  

ええと、グループが2つできて、鉛筆が2本余ったよ。

この余った鉛筆2本がいくらか分かるかな?

  

私わかったわ!
グループ1つで、360円よ、スーちゃん。

  

そうか、880円から、360円の2倍を引けばいいんだ。
 880-360×2=160 (円) だ。

だったら、鉛筆1本いくらか分かるね。

  

うん。160円は鉛筆2本分だから、
 160÷2=80
鉛筆1本80円だ。

  

ノートは、360円から 鉛筆3本分を引いて、
 360-80×3=120(円)
だから、ノート1冊120円ね。

マッシー、このやり方に何か気づかない?

  

あっ! 連立方程式の加減法だ。
ノート1冊x円、鉛筆1本y円とすると、
 x + 3y = 360 …①
 2x + 8y = 880 …②
で、②-①×2 を計算したときと同じね。

それじゃ、ノート2冊と鉛筆3本で480円、ノート3冊と鉛筆8本で1000円のときはどうする?

  

ええーと、連立方程式のときみたいに、両方を何倍かしてノートの数をそろえればいいのね。

この場合は、ノート2冊と鉛筆3本で480円を3倍して、ノート6冊、鉛筆9本で1440円と考える。ノート3冊と鉛筆8本を2倍して、ノート6冊、鉛筆16本で2000円と考える。

  

そうすると、鉛筆が、 16-9=7(本)で、
 2000-1440=560(円) になるわね。
だから鉛筆1本が80円になるのね。

  

僕にはよく分からないや…

スーちゃんにはちょっと難しかったかな?
それじゃあ、また他の問題を出しておくから考えてみて。

【問題1】 りんご1個とみかん5個で450円、りんご3個とみかん10個で1050円になります。りんごとみかんそれぞれ1個いくらですか?


【問題2】 大小2種類のお菓子があります。大1個と小4個を100gの箱に入れたら540gになりました。同じ箱に、大2個と小10個をいれたら1140gになりました。大小それぞれ1個何gでしょう?


【問題3】 大小2種類のビンに水を入れます。大3本と小3本に入れると7.5L入ります。大4本と小5本に入れると10.5L入ります。大小それぞれ1本で何Lの水が入りますか?


 *答は表示しません。自分でやってみてください。

第5回