今日は年齢を使った問題だよ。
今Aさんは11歳、お母さんは39歳です。お母さんの年齢がAさんの年齢の2倍になるのはいつでしょうか?
Aさんは11歳だから、2倍だと22歳だね。あれ、もう2倍をこしてるよ。
スーちゃん、Aさんの年齢はずーっと11歳じゃないよ。Aさんもお母さんも同じように年を取るよ。
そうかあ…。
それじゃ、下の様な表で考えてみて。
だんだん2倍に近づいていくね。でも、どこまでやればいいの?
そうだね、それじゃ、マッシーはどうやってやる?
私は、方程式でやるわ。今からx年後の二人の年齢を考えると、 Aさんは、(11+x)歳、 お母さんは、(39+x)歳よね。だから、 2(11+x)=39+x の関係式ができるわ。
式の意味は分かったけれど、僕には計算できないよ。
そうだね、それじゃ、この図で考えてみて。x年後に、母がAさんの2倍だからこんな感じだよね。
年齢の差はいつでも、 39-11=28 (歳) なのね。
そうか、お母さんがAさんの2倍ということは、xと11の和が28に等しくなるんだね。だから、xは17だ。
17年後だと、Aさんは28歳、お母さんは56歳で、ちょうど2倍になるわね。
どんな計算をしたか、まとめてみようか。
最初に、年齢の差を出すために、 39-11=28 を計算したね。次に、 次にAさんの年齢11を引いて, 28-11=17 としたね。
つまり、 39―11×2=17 を計算したことになるよね。これって、マッシーが作った方程式を解くときの、 x=39-22 (x=35-11×2) と同じなんだよね。
本当だ、方程式の中に、解き方のヒントが隠れているんだね。
それじゃあ、今9歳の弟がいて、お母さんが弟の3倍になるのはいつか考えてみて。
さっきと同じように図にすると、こんな風になるわね。
そうか。 年齢の差 39-9=30 は、x2個分と、9が2個分だね。 この30から9の2倍を引いて、2で割ればxが求められるよね。
そうだね。つまり、39から9の3倍を引いて、2で割ってるんだね。マッシーがやったような方程式にすると、
3(9+x)=39+x になるよ。これを計算すると、
2x=39-9×3
x=(39-9×3)÷2
となって、同じ計算式になることがわかるね。
それじゃ、同じような問題を出しておくから考えてみて。
【問題1】 今、父が34歳、子どもが2歳です。父の年齢が子供の4倍になるのは何年後ですか。
【問題2】 現在Aさんは12歳で、母は42歳です。母の年齢がAさんの年齢の6倍だったのは今から何年前だったでしょうか。
【問題3】 現在Aさんは4000円、Bさんは10000円の預金があります。2人とも、毎月200円ずつの預金をすると、何か月後にBさんがAさんの2倍になるでしょうか。