二人に問題。
兄弟2人が持っているビー玉は、合計38個です。また、兄の方が6個多く持っています。それぞれ何個持っているでしょうか?
こんなの簡単よ。連立方程式使えば一発よ。兄がx個、弟がy個とすれば、こんな式になるわ。
合計が38個だから
x+y=38 …①
兄が6個多いから
x-y=6 …②
これを連立方程式として解けば、はい出来上がり。
兄をx個とすると、弟は6個少ないから、(x-6)個になるよ。2人の合計が38個だから、
x+(x-6)=38 とすることもできるね。
この式は、連立方程式で、yを消去したときの式になるね。
ええと、②の式で、y=x-6 にして、①に代入するのね。本当だ。
お姉ちゃん、僕こんなのわかんないよ。もっと簡単にできないの?
そうだね、小学生でもわかる方法を二人で考えてみて。
図を書いて考えてみようか。こんな感じね。
あっ、兄が3個弟に渡すと数が等しくなるね。
そうね。 合計が38個だから、一人19個ずつだね。
わかった、兄は、19個より3個多いから22個で、弟は19個より3個少ない16個だ。
でも、この方法だと、合計や差が奇数だとうまくいかないんじゃない?例えば、合計39個で、差が7個だったらどうする?
本当だ、二人が同じ数にはできないね。
う~ん…
差の6個をなくして考えてみたらどう?
あっ! これなら、残りは必ず偶数で、それも弟の分の2倍になるわ!
そうか。 38から6を引いて、2で割れば、弟の分の16個が出るね。
そうだね。二人とも分かったみたいだね。合計の38個から弟の16個を引けば、兄の分が出るけど、これと同じようにして、兄の分を求める方法も考えてみて。
さっきは差の6個をなくして考えたけど、今度は…。
6個追加してみたらどうかな?
スー、賢い! そうすれば、兄の分の2倍になるわ!。
ええと、 38+6=44 で、 44÷2=22 だから、兄は22個だ。
二人とも、よく頑張ったね。まとめるとこんなことが言えるね。
兄=(合計+差)÷2
弟=(合計-差)÷2
で、計算できるんだね。
それじゃ、同じような問題を出しておくから考えてみて。
【問題1】 あるクラスは男女合わせて35人います。男子は女子より3人少ないそうです。男女それぞれ何人いますか。
【問題2】 姉妹でお金を出し合ってお母さんの誕生日プレゼントに花束を買いました。代金は2500円でした。姉が妹より700円余分に出しました。それぞれいくら出したでしょうか。
【問題3】 長さ5mのリボンを、A、B、Cの3本に分けました。AはBより50㎝長く、BはCより30cm長いとき、A、B、Cのそれぞれのリボンの長さを求めなさい。